『ヒトラー最期の12日間』から『帰ってきたヒトラー』へ

ヒトラー最期の12日間』を観てからそのまま気になっていた『帰ってきたヒトラー』を観た。

ヒトラー最期の12日間』。とにかく疎い分野。こういった分野に最後に触れたのは『新・映像の世紀』かな。なので、視聴しながらwikipediaであれこれ人物について調べることも多くて、ヒトラーと側近の軍人の生涯を知りながら観ていった形。ここから、ミュンヘンオリンピック事件などを知ることにもつながった。

全体として、終戦目前で死んでいった人々の様子にやられてしまった。とにかくゲッベルス家の子どもたちのシーンがきつかったなあ・・・。この映画で知った史実ばかり。学ばねばね。

で、『最期の12日間』でけっこうメンタル疲れちゃっていたので、コメディ作品なんだろうから心を癒そうかなーっていう軽いノリで『帰ってきたヒトラー』を観始めてしまったが・・・これもなかなかおっかなかった。前半は結構笑えた。『最期の12日間』で色んな語彙や史実が頭に少し入っていたからだと思う。あと、これを思いっきりオマージュしてるシーンもあったので、その点でも、観る順番はこれでよかったなとも思えてる。

いくつかの入れ子構造と街中の人達へのインタビューシーンの挿入で現実世界との境界が観ているうちにあいまいになって、それがこの映画の恐さを一気に引き立ててくれていたように思う。すごい仕掛けだ。面白い!ほんと後半30分で一気にやられてしまった。
『最期の12日間』とは考え事の方向はまたまったく違うが、まあとにかく心の癒しはなかった・・・エネルギー使った・・・こんなはずでは・・!!

帰ってきたヒトラー』の方が戦争について考える材料を多くくれたかも。そんな気がする。